高松愛国飛行場跡地 [├空港]
2010年11月、2023年12月訪問 2023/12更新
撮影年月日1947/10/08(USA R517-4 50)■
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)
香川県高松市にあった「高松愛国飛行場」。
現在は警察学校等になっています。
ここは海に面しているのですが、港がないために漁業には恵まれない土地柄だったのだそうです。
そこを開発し、飛行場を建設したのでした。
■防衛研究所収蔵資料:「昭和10年11月 刊行 中国及四国地方不時着陸場 水路部」の中に、
「高松愛国飛行場(昭和10年6月調) 」の地図があり、先頭のグーグルマップはそこから作図しました。
資料は冊子本で、地図の飛行場の周辺がちょうど見開きになっています。
見開きの部分を押し開かず、強い曲線になったまま撮影したものを作図に使用しているため、
精度に自信がないんですが、おおよそこんな感じと思います。
同資料の飛行場情報によりますと、飛行場は東西約400米、北東-南西最大約400米の不規則な四辺形地で、
滑走路は北東-南西約350米、幅北西-南東約80米とのことです。
(以下2023年12月撮影)
赤マーカー地点。
滑走路方向
青マーカー地点。
右側:飛行場地区
左側:拡張予定地
香川県・高松愛国飛行場跡地
昭和7年、軍部に飛行機を献納しようとする献金運動があり、「香川号」と名付けられた飛行機を献納しても,多くの残額が出ました。これが県下初の本格的飛行場「愛国飛行場」の建設につながったのだそうです。 また、軍用飛行場としての使用には無理があり,グライダーの訓練に使用されただけで,終戦を迎えたのだそうです
高松愛国飛行場 データ
設置管理者:陸軍
種 別:滑空機訓練用飛行場
所在地:香川県高松市郷東町
面 積:23.2ha(拡張後)
標 高:1.5m
滑走有効路:800m(拡張後)
座 標:N34°21′06″E134°01′05″
(座標はグーグルアースから)
沿革
1932年 この年の末、高松に飛行場を建設しようとする機運が生じる
1933年06月 香東川川尻の地に建設決定。12月、飛行場と総合運動場の併設施設として設計し募金開始
1934年03月 起工式。5月17日竣工。22日開場式。狭小のため1ヵ月余りで飛行場拡張の話が持ち上がる
総合運動場断念
1937年 この年の秋張工事が県会で可決
1938年09月 拡張工事に着手
1939年09月 拡張工事完成。
1945年 終戦
1948年 グラウンドは競馬場になるが後に廃止
1953年 競馬場跡地が県営自動車学校、自動車免許試験場となる
この記事の資料:
防衛研究所収蔵資料:「昭和10年11月 刊行 中国及四国地方不時着陸場 水路部」