犠牲の地 [■ブログ]
ガクさん、ざんなんさんへ
当飛行場の戦時中の貴重な映像についてお知らせしたいことがあります。
宜しければコメント欄にご連絡くださいませ。
2015/6/28 とり
当ブログで2009年11月にアップした記事、「福島県・磐城飛行場跡地 」→■ の中で、
「福島原発のあった場所は、旧陸軍の磐城飛行場だった」と書きました。
この記事の中で、昭和20年8月9日の空襲により飛行場に物的被害が出たことを記しました。
この日に人的被害が出たかどうかについてはまったく知らなかったのですが、
先日、この飛行場で戦死された方の御遺族から連絡を頂きました。
「ここ(8月9日)に『死者1人』と追加して欲しい」。という内容で、弔詞と死亡通知書の写しを送ってくださいました。
そこには確かに、1人の兵士が昭和20年8月9日に戦死したことが記されていました。
徴兵されて間もない、19歳の若さでの戦死であり、
命日は66年前の今日、8月9日。終戦まであと6日の出来事でした。
戦死した兵士には弟がおられ、 以来この飛行場跡地を思い出の場所として墓参りのように訪れているそうなのですが、
それも今回の原発事故でかなわなくなってしまいました。
こうした思いもよらぬ仕方で原発事故の影響を受けた方は、きっと他にも大勢おられることと思います。
加えて翌8月10日にも空襲があり、飛行場の地元で6人の死者が出ています。
当地では、飛行場建設の為敷地内に入ることができなくなり、周辺住民にも犠牲者が出ました。
時は流れ、同じ場所で再び同様のことがより大規模に繰り返されてしまいました。
悲しいことです。