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北部九州旅行・3 [■旅行記]


Ⓐ基山SA→Ⓑ海軍航空隊玄界基地跡地→Ⓒ小富士海軍航空隊基地跡→Ⓓ大日本飛行協会福岡飛行訓練場跡地→Ⓔ福岡海軍航空隊跡地→Ⓕ今宿海軍飛行場跡地→Ⓖ大刀洗南飛行場跡地→Ⓗ大刀洗平和祈念館→Ⓘ大刀洗北飛行場跡地→ⒿⒶ高良台離着陸場→Ⓑ筑後陸軍(岡山)飛行場跡地→Ⓒ目達原飛行場→Ⓓ長崎航空機乗員養成所跡地→Ⓔ島原海軍飛行場跡地→Ⓕ長崎港(車中泊)

 

3日目

3:20 起床。

まず佐賀県唐津市に移動。

佐賀県唐津市の某所に滑走路があるかと思って探し回ったのですが発見できず。。。

その後福岡県糸島市周辺に移動。

この周辺には、玄界、小富士、福岡、今宿と、4つの飛行場跡地が固まっています。

その4つの中の1つ、「福岡海軍航空隊の飛行場跡地」については、「大体この辺り」ということは分かっていたのですが、

敷地も滑走路も明確な位置が不明で、遺構も残っていないようです。

「近くの公園に航空隊の碑がある」ということだけは分かっていたので、

周辺の公園を随分探し回ったのですが、発見できませんでした。

公園内におられた年配のご主人にお聞きしたりもしたのですが、

飛行場建設の様子は教えていただいたのですが、碑についてはご存じありませんでした。

残念なのですがこれ以上の探索は断念し、次に向かったのでした。

 

D20_0131.jpg

次に「長垂海浜公園」にやって参りました。

ここに「今宿海軍飛行場跡地」があるのです。

ちょっと車を停めておくスペースが見つからなかったため、真面目にコインパーキング利用。

 

D20_0125.jpg

跡地の砂浜に向かう途中でこんな杭を見つけました。

「元寇防塁」

自宅に戻ってから調べてみたら、蒙古襲来に備えて石の防塁を築いていたのですね。まっったく知りませんでした。

そういえば、公園内には唐津街道からよく見える位置に何か大きな碑があったのですが、

「ヒコーキと無関係」と確認したところでスルーしてしまいました。

もしかしたらこれに因んだものだったのでしょうか。

 

海浜公園内での見学を終え、これで糸島市周辺の4ヶ所(のうち3ヵ所)見ることができました。

次に大刀洗に向かおうとコインパーキングから出ようとしたら、バーが上がらない。。。

なんで今回の旅行ではこう毎日トラブルが起きるのか。。。(;´Д⊂)

パーキング会社に連絡を入れ、係が来るのを待ちました。

待っている間に明日、福江島と中通島で借りるレンタカーの予約と記録つけ。

今度こそちゃんと約束守らないと。(`・ω・´)

20分後、係到着。すんなり出ることができました。

「北飛行場跡地」を見学し、「大刀洗平和祈念館」到着。

この記念館、今回の旅行で非常に楽しみにしてたのです。

記念館に着いたのは昼前だったのですが、昼食をとるのももどかしく館内へ。

この施設の方がみなさんとても親切で感じの良い方ばかりでした。

説明員の方がこれまたとてもいい方で、幾つか疑問点をお聞きしたのですが、

丁寧な説明を頂き、本当によく調べておられるなぁ、と感服したのでした。

教えて頂いた点は後日、各飛行場についての記事で反映させて頂きます。

 

説明員さんにお礼を述べ、館内に展示されている零戦三二型の撮影をしていると(館内ではこの機体のみ撮影可)、

ふいに見学者の1人のおぢさんから、「昔の戦闘機はね、格納庫に隠していたんだよ」と話し掛けられました。

ついうっかり「そうなんですか」と返してしまったのが運のつき。

教えたがりのおぢさんに捕まってしまいました。。。

昔の戦闘機のこと、自分が見に行ったドコドコの飛行場跡地や周辺施設のことなど、

機関銃のようにばーっと語り出しました。

その後おぢさんの話はヒコーキがなぜ飛ぶのかといった基礎的な話から、

いつの間にか海外旅行の話からご自身の輝かしい職歴へと移って参りました。

既に30分近く経っていますが、一方的なおしゃべりは一向に終わりそうにありません。

見知らぬ土地で見知らぬ人と話すのはいいのですが、

自分の興味のあること、自慢話だけを一方的に聞かされるのは辛いです。

そしてチョコチョコと事実と異なる内容が含まれています。

(お腹空いた。。。この後も今日中に行きたい所があるんだよなぁ。。。(〃´o`)=3)

オイラのリアクションは(もう勘弁して欲しい)オーラ全開のつもりなんですが、そんなことお構いなしです。

一方的に話を聞かされるのがどれだけつまらないことなのか知らないのでしょうか。そういう経験はないのでしょうか。

自分が楽しければそれでオッケーなんでしょうか。

(「すみません、予定があるので」とハッキリ言おうか)と思い始めた頃、

おぢさんの話が再びヒコーキに戻り、展示してある零戦三二型を指して言いました。

「翼端が真っ直ぐになってるでしょ? でも本当はね、零戦の翼端は真っ直ぐじゃなくて丸なんだよ。

これは復元の仕方が間違ってるね。こういう勘違いはよくあることなんだけど、

せっかく立派な施設なんだからさ、考証はきちんとしてもらわないと。

翼の長さも短過ぎる。これじゃあ満足に飛べないよ。復元がこんないい加減なことじゃ困るんだよなぁ。

だいいち遺族の方にも失礼でしょ? 覚えておいた方がいいよ。本当は真っ直ぐじゃなくて、丸。だからね。ふふふん。」

当ブログには大戦期のヒコーキに非常に詳しい方が何人も降臨されますので、

このおぢさんの説明は、モニターの前で「おっやぢぃぃ~!![むかっ(怒り)]って感じなんじゃないでしょうか。^^;

先刻の説明員さんたちの努力を否定されているようで、カチンときてつい言い返してしまいました。

「…あの、この展示機は三二型なので翼端は真っ直ぐで合ってるんですけど?」

展示機の側には詳しい資料本も自由に閲覧できるようになっており、

そこに書かれている三二型の翼形に関する記述箇所を示そうとしたのですが、

おぢさんは「…ハハッ」と引きつった笑みを浮かべると、クルッと背を向け、そそくさとその場を去ってしまいました。

オイラの周囲にもいますが、教えたがりの人って、自分が教わるのは死ぬほどキライなのです。

ついでながら翼の長さもこれで合ってますよ、おぢさん。

大人げない返しをしてしまいましたが、ようやく解放され、落ち着いて資料の見学再開。やれやれです。

 

2階の資料室には、福岡県内にあった飛行場の資料が展示されていて、

ネットで事前に調べてもまったく出てこなかった貴重な情報がたくさんありました。

一つ一つメモを取っていると、今朝散々探し回ったのに発見できなかった福岡航空隊の碑の住所情報があります!

そして、この福岡航空隊とは別に、名前だけ知っていた「元岡飛行場」が隣接していたことも判明!

糸島市周辺には4つの飛行場跡地があると思っていたのですが、実は5つだったのです。

早速福岡航空隊の碑と、新たに判明した飛行場を見に行きたいところですが、

残念ながら時間的に今から戻っている余裕はありません。

九州を出る前に最後にもう一度ここに寄ろう。

実は当館には翌月もお邪魔したのですが、その時にはもうこの資料展示はなく、

別の展示物に変わってましたので、今回はたまたまタイミングが良かったみたいです。

おぢさんとは館内でその後も何度か同じ場所に居合わせたのですが、もう二度とオイラに話し掛けてきませんでした。

 

その後、福岡県南部の高良台、岡山飛行場跡地、佐賀県の目達原駐屯地を見学し、

その後一気に長崎県の諫早と島原の跡地へ。

九州の方にとって島原は、水が綺麗で気候も温暖、人も暖かで、「是非終の住み家に」と考える場所なんだそうですね。

島原と言えば、雲仙普賢岳の大火砕流の災害が思い起こされます。

島原市側を走ったのですが、まるで火山島のようで、海岸に沿った僅かに平坦な部分に(それでも坂が多い)

人が住んでいる感じでした。

国道から間近に見上げる山は美しいのですが、これが噴火したら、と思うと確かに怖いです。 

島原の跡地に向かう途中、温泉を発見。

島原の跡地を見学したら、Uターンして再びここに戻ってきます。

ちょっと立ち寄って、ちゃんと営業していることと時間を確認。

日没が迫っていたので先に跡地へ。

18:30 本日の見学全て終了。車を停めさせてもらったスーパーでお弁当購入。

その後さっきの温泉に戻って入浴。

お風呂探しは、昨晩みたいに見つけるのに延々2時間彷徨うこともあれば、

こうやってタイミングよく見つかる時はすんなり見つかるんだよな~。

明日は長崎港7:40 発の船で福江に行きます。

ということで、今日のうちに港に向かうことにしました。

21:30 長崎港到着。

本当は港に向かう途中に道の駅、SA、PAがあれば車中泊したかったのですが、ありませんでした。

長崎港は県庁の近くにあって都心部なので、車中泊できそうな場所は簡単に見つかりそうにありません。

ターミナルの隣に立体駐車場があり、24時間2,880円なのですが、駐車券を離島に持っていき、

アレにナニすると1,440円になる。ということだったので、立体駐車場で車中泊することに。

こういう場所で寝るのは初めてです。

22:15 寝る


おやすみなさい。

 

(続きます)


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