沼垂(焼島)飛行場跡地 [├空港]
2011年9月訪問 2020/11更新
1/25000「新潟北部」明治44年測図「今昔マップ on the web」より作成
1/25000「新潟北部」昭和6年修正「今昔マップ on the web」より作成
新潟県新潟市にあった「沼垂(ぬったり)、焼島飛行場」。
前記事の万代島飛行場に地盤等の欠陥があったため、僅か半月(資料によっては十日、数日とあり)の使用に留め、
新潟市が次に建設した飛行場です。
当飛行場も非常に短命に終わった割には、"幻の飛行場"とならず、ググると複数のサイト様がヒットします。
が、飛行場の具体的な位置については情報が非常に少ないです。
新潟市史によりますと、
「昭和四年までに焼島潟の東側水面約二万九〇〇〇坪が埋め立てられ、ここが飛行場として使用された」
とあります。
上に貼った今昔マップ、上が明治44年、下が昭和6年の焼島潟です。
焼島潟で昭和6年にかけて大きく変化しているのは、下の地図で新たに出現した長方形の部分ですね。
先頭のグーグルマップは、この長方形の埋立地のうち、
特に飛行場として使用できそうな部分をグレーのシェイプで作図しました。
市史では埋め立ての面積が二万九〇〇〇坪(≒9.6ha)とあります。
グレーのシェイプ部分は8.8haなので、面積的にも、埋立地出現のタイミング的にも、
飛行場はココで間違いないのではないかと。
この埋立地は昭和6年(飛行場として使用していた時期から2年後)の時点で、何の障害物もなく、
700mx90m~190mの広さがありましたから、大きさとしては飛行場の使用に支障はなかったはずです。
ということで、万代島→沼垂と立て続けに飛行場を建設した新潟市なのですが、
市は更に本格的な飛行場が必須と考え、翌昭和5年には松ヶ崎村に「新潟市営飛行場」を建設。
これが現在の新潟空港へと至るのでした。
赤マーカー地点。
同じく赤マーカー地点。
焼島橋から見た飛行場方向。
新潟県・沼垂(焼島)飛行場跡地
沼垂(焼島)飛行場 データ設置管理者:新潟市
種 別:陸上飛行場
所在地:新潟県新潟市東区榎町
座 標:37°55'47.2"N 139°04'48.7"E
標 高:1m
面 積: 8.8ha?
着陸帯: 700mx90m~190m?
方 位:08/36
(座標、標高、面積、着陸帯長さ、方位はグーグルアースから)
関連サイト:
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