旧青森空港跡地 [├空港]
2011年9月、2023年6月訪問 2023/6更新
撮影年月日1982/06/07(昭57)(TO825X C18A 35)■
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)
青森県青森市にある「青森空港」。
先頭のグーグルマップは、上に貼った1982年撮影の航空写真から作図しました。
図をご覧の通りで、青森空港は元々現在の青森空港の北東側で開港しました。
1964年、1,200m滑走路で開港した旧青森空港は、その後 1,400mに延長したのですが、
ジェット旅客機の運用が困難であることや、
夏季には濃霧、また冬季は雪国特有の気象条件に山岳性の気候も加わり就航率が低下する等問題を抱えていました。
このため、最新の航空保安施設を備えた大型ジェット機が就航可能な新空港が計画され、
1987年に現行の青森空港が供用開始しました。
新/旧の滑走路、誘導路が完全に重なっていますが、先ずは旧滑走路と重ならない2,000m滑走路で開港し、
その後旧滑走路を潰す形で滑走路を北側に延長して現在の姿になっています。
空港として運用を続けながらの工事は相当気を遣ったはずです。
この辺の経緯は奥尻空港と似てますね。
旧滑走路周辺の一部は現在「Nエプロン」として使用しており(旧滑走路西側部分)、
この地割が旧空港当時の名残と言えるかもしれません。
赤マーカー地点(2023年6月撮影)。
旧空港滑走路方向。
青森県・旧青森空港跡地
旧青森空港 データ設置管理者:青森県
3レター:AOJ
4レター:RJSA
空港種別:第三種
所在地:青森県青森市大谷山ノ内
座 標:N40°44′30″E140°42′01″
滑走路:1,400m×45m
磁方位:10/28
(座標はグーグルアースから)
沿革
1962年 設置許可
1964年 供用開始(滑走路:1,200m×30m)。YS用エプロン2バース
1971年 滑走路延長(1,350m)
1972年 滑走路拡幅(45m)
1973年 滑走路延長(1,400m)
1974年 空港ターミナルビル増築
1978年 空港ターミナルビル増築
1979年 新空港建設地決定
1982年 新空港起工式
1987年 新空港へ移転、空港廃止