烏山防空監視哨跡 [├空港]
2011年10月訪問 2020/12更新
栃木県那須烏山市の筑紫山頂にある「烏山防空監視哨跡」。
監視哨の側には筑紫山についての看板があるのですが、監視哨については特に触れられていませんでした。
中はこんな。
山道入ってすぐの所に監視哨の碑がありました。
那須烏山市の近代化遺産(全文) 烏山防空監視哨
■分類:軍事/監視哨
■所在地:那須烏山市筑紫山頂
■建造年:不明(昭和16年以降)
■構造形式:コンクリート造
昭和16年12月に「防空監視隊令」が公布され(勅令1136号)、これを基に「栃木県防空計画」が策定されました。この計画では、県内に3ヶ所の監視隊本部と防空監視哨43ヶ所・補助監視哨4ヶ所の設置が定められ、監視隊本部の一つ宇都宮監視隊本部には19ヶ所の監視哨が配属され、烏山は6番目に位置していました。烏山防空監視哨は、当初毘沙門山頂にあった従来の監視用施設を供用し、その後、筑紫山頂にコンクリートで建造されたものと思われます。ラッパ型円筒形で外形4.25m・内径2.76m・高さ1.5m、地元那珂川産の川砂・川砂利が使用され、また表面はセメントペーストで成形されています。このような戦争遺産は、平和学習の教材として評価・関心が高まっており、烏山防空監視哨はその先導的施設として貴重な遺産と言えるでしょう。
豆知識
■哨員の構成と仕事
監視哨は哨長1名・副哨長3名および哨員24名で構成され、8名1組の3班で概ね3日交代で勤務していました。哨員の仕事は飛来する敵機の監視で、目視・聴覚で判別して本部に通報することでした。
■現存する防空監視哨
現在、各地にいくつかの防空監視哨が確認されており、その構造・形状も多様です。栃木県では設置されたとされる47ヶ所のうち烏山と粟野の2ヶ所が現存・確認されており、どちらもラッパ型円筒形をしています。
栃木県・烏山防空監視哨跡
烏山防空監視哨 データ所在地:栃木県那須烏山市中央1丁目
座 標:N36°39′37″E140°08′53″
標 高:199.4m
(座標はグーグルアースから)
関連サイト:
那須烏山市観光協会/烏山防空監視哨■
ブログ内関連記事■