米国にエアバスの工場 [├雑談]
エアバスの7月2日のプレスリリースによりますと、
米国アラバマ州にエアバスA320ファミリー(A319、A320、A321)の最終組立工場を建設するのだそうです。
2013年夏に工場建設開始、2015年最終組立開始、2016年初号機の引き渡しの計画で、
2018年までに年間40機から50機の生産を目指すとしています。
エアバスのCEOによりますと、「米国は単通路型機の世界最大の市場であり、今後20年間で4,600機の需要があるとされている。米国に最終組立工場を建設することで我々は顧客のより身近でそのニーズに対応することができる」だそうです。
アラバマ州知事もこの工場建設が1,000人の雇用創出に繋がると大歓迎。
中国の天津には既にA320の最終組み立て工場があって、2009年からデリバリーが始まっています。
エアバスA320シリーズは受注が絶好調で、今年6月末の数字ですが、
3,348機の受注残を抱えており、そのうちアジア・太平洋地域が38%、北米が26%を占めています。
「巨大市場で直接生産」ということなのでしょうね。
ところでA320と言えば、エンジン換装型のA320neo が2016年デリバリー予定です。
一方のボーイングもライバル機となるB737の次世代機、B737MAX が2017年デリバリー予定です。
今後も永くライバル関係になるであろうA320とB737。
メーカー同士の競争という観点で見ると、敵を自陣に引きこんで大丈夫なの??
とボーイングファンのオイラは他人事ながら考えてしまいます。
国家間のスケールで見れば、互いにメリット・デメリットいろいろあるり、
「相手を利用してやれ」とお互いに思っているのでしょうが。どうなるんでしょうか。