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船橋飛行場跡地(二代目) [├空港]

   2012年7月訪問 2021/1更新  


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撮影年月日1966/08/29(昭41)(MKT664 C9 14) 
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)
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1/25000「習志野」昭和42年改測「今昔マップ on the web」より作成

千葉県船橋市にあった「船橋飛行場」。

前記事の通り、船橋ヘルスセンターに遊覧飛行用の「船橋飛行場(初代)」が造られたのですが、

その後ヘルスセンターの拡張(人工ビーチの新設)と船橋サーキットの新設に伴い、移転しました。

初代飛行場の離陸/着陸コースは隣接する競馬場の直上であり、

競馬場側からの苦情もあったのだそうです ^^;

初代は転圧式の簡易なものでしたが、移転した滑走路は舗装された700mの立派なものとなりました。

尚、「初代」とか「二代目」というのは当記事内だけの便宜的な名称ですのでご了承くださいませ。

 

船橋ヘルスセンターは最盛期には年間来場者数400万人を誇りました。

遊園地・テーマパーク年間来場者数で見ると、やはりというか、千葉県の某テーマパークが別格なのですが、

2009年度の数字では、横浜・八景島シーパラが429万人で6位にランクインしていますから、

ヘルスセンターは現在でも余裕でベスト10内に入るんじゃないでしょうか。

ところがその後、 1969年に起きたセスナ墜落事故(操縦者は死亡、乗客だったカップルは重傷だったらしい)

が引き金となり船橋飛行場は閉鎖されてしまいます。

せっかく新設した舗装滑走路でしたが、僅か4年しか使用しなかったことになります。

上に貼った航空写真は1966年撮影なので、開設翌年のものです。

遊覧飛行の運航を担当していたのは中央航空だったのですが、

事故発生と同じ年に開設された茨城県の「竜ヶ崎飛行場」に移転しました。

船橋ヘルスセンターもその後衰退の一途をたどり、地盤沈下防止のため温泉の汲み上げが禁止されたことが致命的となり、

1977年に22年の歴史を閉じました。

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赤マーカー地点。

ららぽーと屋上駐車場から。

滑走路はららぽーとのすぐ手前まで来ていました。

今となっては考えられない場所に滑走路があったのですね。


      千葉県・船橋飛行場跡地(二代目)      

船橋飛行場(二代目) データ

所在地:千葉県‎船橋市‎浜町‎2丁目‎
座 標:N35°40′51″E139°59′28″
標 高:4m
滑走路:630mx25m?
磁方位:18/36
(座標、標高、滑走路長はグーグルアースから)

沿革
1965年07月 船橋飛行場(二代目)完成
1969年    墜落事故により飛行場閉鎖。中央航空は竜ヶ崎飛行場に移転。飛行場跡地はゴルフ場として利用される
1981年04月 ららぽーと開業
1993年07月 ザウス開業
2002年09月 ザウス閉鎖
2006年04月 イケヤ開業

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