入船町水上機基地跡地 [├空港]
2011年5月訪問 2020/10更新
1/25000「福岡」大正15年測図・昭和4.11.30発行「今昔マップ on the web」より作成
前記事の海の中道の南側、福岡市中央区に入り江っぽくなっている場所があり、
かつてここが「入船町水上機基地」でした。
日本航空輸送株式会社の格納庫とクレーンがあり、定期便が飛んでいました。
ここの歴史は非常に古く、1925年に定期便の運航を開始しました。
4年後に当飛行場の北北東約7キロに名島水上飛行場(下記リンク参照)が完成するのですが、
それまでの間使用されていたようです。
上に貼った地図は大正15年(1926年)測図なので、水上基地として運用開始して間もない頃のものです。
当時はココが福岡港だったんですね!
■国立国会図書館デジタルコレクション「報知年鑑 大正15年」に、
「本邦民間飛行場調〔大正14・8調〕」のページがあります(下記リンク参照)。
ここに当飛行場についての情報がありました。
管理人 川西龍三
種類 水上
位置 福岡県福岡市入船町456番地先水面
面積 250,000坪
■同じく「報知年鑑.大正16年」には、本邦民間飛行場調〔大正15.8〕がありました(下記リンク参照)。
使用者 日本航空株式会社
種類 水上
位置 福岡市入船町
面積 約250,000坪の海面
面積の項目、「約250,000坪の海面」とあります。
これは82.6haに相当します。
これがどの程度の広さになるのかピンとこないので、
先頭のグーグルマップの入江っぽくなっている部分を囲ってみました(水色のシェイプ)。
これで8.84haなので、この8倍強の広さが入江の外側に設定されていたことになります。
船がたくさん浮かんでました。福岡県・入船町水上機基地跡地
入船町水上機基地 データ使用者:日本航空株式会社
種 別:水上飛行場
面 積:82.6ha(海面)
所在地:福岡県福岡市中央区港町
座 標:N33°35′48″E130°22′51″
(座標はグーグルアースから)
沿革
1925年 大坂からの郵便物を主とする定期便開始
1929年 名島水上飛行場に移行?
関連サイト:
入船町水上機基地■
国立国会図書館デジタルコレクション/報知年鑑.大正15年(183コマ)■
国立国会図書館デジタルコレクション/報知年鑑.大正16年(225コマ)■
ブログ内関連記事■■(福岡第二飛行場・名島水上飛行場)
戦後の航空写真を見ると、飛行場を写したと言うより港を写しましたって感じですね(^O^)とりさんの写真も港ですし(^O^)
この港(飛行場)から海外で飛びたってたなんて、なんだか夢みたいですね(^0^)/
by 鹿児島のこういち (2011-08-21 17:56)
福岡に社員旅行に行った時に
レンタカーで近くは走りましたが
そんなところがあったとは…
いえ…知っててもみんなが寄ってはくれなかったかな
何しろ大濠公園も道が混んでるし入り口がわからない
とか言われてスルーされましたから…(^_^;)
運転手は会長!誰も文句言えなかった…
by まめ助の母 (2011-08-21 20:05)
へ~ここも水上飛行場だったんですね。
普通の港だとばかり思ってました^^;
水上飛行機が福岡の空を飛びまわる姿を見てみたかったな~
by miffy (2011-08-21 23:19)
皆様 コメント、nice! ありがとうございます。
■鹿児島のこういちさん
確かに「港」ですよね~。
ものすごく入り江になってて、うってつけだったんでしょうね。
大阪線のことは資料にあったのですが、海外便については確認できませんでした。
■まめ助の母さん
随分近くを通ったのですね(@Д@)
確かにこの周辺は混雑していて道路も複雑で運転に苦労しました。
■miffyさん
ここを見て、「水上飛行場だったんじゃない?」と思う人はいないでしょうね。
しかしこの周辺は本当に飛行場跡だらけですね~。
by とり (2011-08-22 06:40)