湯津上(佐良土)飛行場跡地 [├空港]
2011年10月訪問 2020/12更新
撮影年月日1947/11/14(昭22)(USA M649 103)■
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)
前記事の「金丸原陸軍飛行場」の南東約8kmにあった「湯津上(佐良土)飛行場」。
「大田原市佐良土(さらど)」にあったので、地元では「佐良土飛行場」と呼ばれていたそうです。
「金丸原陸軍飛行場」には帝都防衛という役割が与えられていたのですが、出撃している間に滑走路が爆撃を受け、
着陸できないという事態になった時のために、近隣住民の強制勤労奉仕により建設した予備滑走路です。
滑走路は国道294号線と、現在は廃止になってしまった東野鉄道の間に挟まれた狭長な土地に作られました。
因みに東野鉄道のこの区間は1939年に廃止したのだそうです。
滑走路北端に「市歴史民俗資料館」がありますが、お尋ねしたところこちらには飛行場についての資料は無いそうです。
先頭のグーグルマップは、上に貼った航空写真から作図しました。
滑走路っぽいものがあるようなないようなで、
結局ハッキリした場所を特定することはできませんでした。
・佐良土に建設
・国道294号線と、東野鉄道の間
・滑走路長は1,200m
という条件から「多分こんな」と思う部分に線を引きました。
赤マーカー地点。
分かり辛いですが、右側に平行して国道294号線が走っています。
廃止してしまった東野鉄道の築堤などないかと探してみたのですが、ずっと続いている段差がいくつかあったものの、
ただの一般人であるオイラには「これだ!」と特定することはできませんでした。
多分この辺りから真っ直ぐ滑走路が伸びていたんじゃないかと思うのですが。。。
栃木県・湯津上(佐良土)飛行場跡地
完成を祝って1度離着陸があったのですが、結局使用したのはこの1回きりでした
湯津上(佐良土)飛行場 データ
設置管理者:陸軍
種 別:予備飛行場
所在地:栃木県大田原市佐良土
座 標:N36°48′11″E140°07′20″
標 高:142m
滑走路:1,200m×50m
方 位:18/36
(座標、標高、方位はグーグルアースから)
沿革
1944年秋 整備作業開始。耕地と民家5軒を移転
1945年春 完成
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この記事の資料:
「那須の太平洋戦争」
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