ハンビー飛行場跡地 [├空港]
2012年1月訪問 2020/12更新
撮影年月日1973/02/13(昭48)(OK723Y C11 6)■
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)
沖縄県中頭郡北谷町にあった「ハンビー飛行場」。
米軍が上陸と共に全域を占領して、新規に建設した飛行場です。
普天間飛行場と連動しており、海兵隊のヘリコプターが離着陸訓練を実施していました。
1976年に全面返還され、現在では商業地、住宅地が密集しており、
ここに飛行場があったとはとても思えない程になっているのですが、
上に貼った1973年の航空写真をご覧の通りで、国道58号線の西側、当時は飛行場でした。
ネットで「ハンビー飛行場」を検索すると、「米軍海兵隊のヘリコプター部隊が主に使用していた」と出ているのですが、
"Hamby airfield"で検索すると、"Hamby U.S.Army Air Field" が多数ヒットします。
前者はこの飛行場を海兵隊のものだとしており、後者は陸軍のものだとしています。
どういうことなのでしょうか??
赤マーカー地点。
この辺りから画面奥に向かって滑走路だったはず。
青マーカー地点。
滑走路の中央部に建設された大規模店舗。
店名に飛行場の名残が。
ハンビータウンの駐車場から。
とても飛行場があったとは思えません。
沖縄県・ハンビー飛行場跡地
沖縄の基地問題について、「基地があるから沖縄は経済的にやっていけるのだ」という話があるわけですが、ネットで検索したら、抜粋ですがこんな話が。
「ハンビー飛行場があった当時、飛行場で雇用されていた地元の人間は十数名。返還後、ハンビータウン1つで1,150名超が勤務しており、周辺には200近い店舗がある。また、1972年のハンビー飛行場当時、北谷町に入っていた固定資産税、軍用地料等は約300万円。現在北谷町に入ってくる固定資産は、1億2,000万円。つまり、 基地あるがゆえに貧しさが続いており、基地がなくなれば新しい街を形成し、豊かな街を形成できる。」なのだそうです。
具体的で非常に分かりやすい話なのですが、この話には基地があった当時、米兵が地元に落とした金のことと、地主に払われた借地料との比較が含まれていません。基地があることによって莫大な収入があった人が大勢いたはずなのですが、現在は自力で稼がないといけなくなったわけです。何にしても基地に頼らずに地域経済が自立できるのは非常に良いことだと思います。
一方で、返還後の土地活用がうまくいっていない事例もあり、このハンビーは返還地利用の最も顕著な成功例とされているのだそうです。また、「米軍がいなくなったらますます増大する中国や周辺諸国に対する抑止はどうするのか」という問題もあります。
設置管理者:米軍
種 別:陸上飛行場
所在地:沖縄県中頭郡北谷町北前
座 標:N26°18′04″E127°45′34″
標 高:6m
滑走路:1,035m×30m
磁方位:02/20
(座標、標高はグーグルアースから)
沿革
1945年04月 沖縄戦で米軍の上陸地点となり即時村全域が占領された
1976年12月 飛行場返還
関連サイト:
ブログ内関連記事■
パッと見た感じでは、海兵隊か陸軍かってのは判別しにくいですからどちらかの情報が間違っているんですかね。
返還地利用の成功例。こういった場所もあるんですね。
by Takashi (2012-04-24 12:26)
北谷って第二次大戦中、米軍が最初に上陸した場所でしたっけ?
あそこにも空港があったんですね。
by 雅 (2012-04-24 21:03)
皆様 コメント、nice! ありがとうございます。m(_ _)m
■Takashiさん
もしかしたら、「米軍海兵隊が主に使用していた」けど所有は陸軍。
とか、後に移管。とかかもしれないですね。
基地の跡地活用は成功例ばかりだといいんですけどね~。
■雅さん
厳密には慶良間が最初なんですが、本島の初上陸は北谷の少し北の読谷村渡具知でした。
by とり (2012-04-25 06:03)
ハンビー飛行場はベトナム戦争当時は、陸軍の管轄でした。
当時は、陸軍の観閲式によく使われていました。
左奥に発電船があり右がわには、燃料タンクがありました。
戦争が終わって陸軍は帰っていきましたので海兵隊に権限委譲されたものと思います。
その時に陸軍病院も名前が変わったものと思います。
ヘリコプターが1号線のすぐ側を飛んでいました。
コブラなどです。その前は、ブロンコなどの軽飛行機が飛んでいたかな?
私は、バスの中から眺めて喜んでいました。
小学生だったかな byNAO
by NAO (2012-06-05 19:26)
■NAOさん いらっしゃいませ
貴重な情報ありがとうございました。
返事が遅くなってしまい大変申し訳ありませんでした。
by とり (2013-03-09 03:50)