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海軍航空隊桜島(牛根)基地跡地 [├空港]

   2011年6月訪問 2020/11更新  


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撮影年月日1947/12/04(昭22)(USA M680 49) 
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)

鹿児島県‎垂水市‎にある「道の駅たるみず」。

鹿児島湾の向こうには桜島がどどんと見えるでごわす。

ここは「海軍航空隊桜島(牛根)基地」の跡地です。

末期に造られた水上機の秘匿基地で、本土決戦のための攻撃部隊がいました。

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赤マーカー地点。

道の駅敷地内「湯っ足り館」の西側に碑があります。

海軍航空隊桜島(牛根)基地跡の碑(全文) この地、鹿児島県垂水市牛根は雄大な桜島の麓に位置し錦江湾内でも唯一波静かな美しい処である。一九四五年(昭和二十年)第二次世界大戦末期福岡県船越村に第六三四海軍航空隊本部(秘匿玄海基地)が訓練基地として設置され、ここ垂水市牛根にも秘匿桜島(牛根)基地が前進攻撃基地として開設された。この桜島(牛根)基地には、比島戦から多大の戦果を挙げていた水上爆撃機瑞雲二十機と零式水上偵察機を零式水上雷撃機に改修した雷撃機十機、哨戒偵察機六機を配し、海軍航空史上初の玄海・桜島(牛根)両隊で百三十機を越える水上機による攻撃大部隊として本土決戦に備えていたが、八月十五日には大戦終決となった。茲にこの地の歴史を後世に伝えるとともに今日の日本の尊い礎となった若者達の鎮魂と平和を祈念しこの碑を建立する。 平成十七年八月吉日 記念碑建立賛同者一同 海軍関係者一同

福岡県の玄海基地が訓練基地、 当桜島基地が前進攻撃基地。という役割で繋がっていたのですね。

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      鹿児島県・海軍航空隊桜島(牛根)基地跡地      

海軍航空隊桜島(牛根)基地 データ

設置管理者:海軍
種 別:水上飛行場
所在地:鹿児島県‎垂水市‎牛根麓‎
座 標:N31°33′31″E130°44′37″
(座標はグーグルアースから)

沿革
1945年完成

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コメント 10

tooshiba

湾をぐるっと回って来ると遠い感じがするけれど、桜島を突っ切れば鹿児島市とはほとんど直線の位置ですね。
つい最近、噴火活動が活発化しているとニュースで見た気がします。
NHKの紀行ものかなにかで、地元のおじいさんが「山と共に生きるんだ。きりっ」と仰っていたのが印象的でした。

こういちさんが仰っていた新燃岳と合わせて、南九州の地下にあるマグマが暴れているのでしょうか。
by tooshiba (2011-10-21 11:11) 

鹿児島のこういち

牛根というと、ハマチの養殖が盛んなところとの認識が高いですが、最近は以前に比べて少なくなってるみたいです。
桜島には休火山状態と化している北岳と噴火を続ける南岳、今、活発化している昭和火口の3つの火口があります。
昭和火口も北岳同様、最近まで休眠状態だったんですけど(^^ゞ
山の下にあるマグマ溜まりにマグマが次々供給される状態が、火山の活発化と言うらしく、噴火や噴煙がよく上がります。
by 鹿児島のこういち (2011-10-22 05:23) 

せつこ

こんな部隊が有ったんですね。
いつか行ってみたいです。
母のブログからこっそりコメント。
娘の「Q」でした
by せつこ (2011-10-22 08:29) 

me-co

風光明媚な良かところ!
未踏の地=鹿児島ですが、こういう場所で、特攻隊のこととか自分のこととか
ぼーっと考えながら夕暮れを迎えたいです。
by me-co (2011-10-22 12:35) 

masa

秘匿基地なんて基地まであるんですね。
by masa (2011-10-22 14:52) 

とり

皆様 コメント、nice! ありがとうございます。

■tooshibaさん
>直線
本当だ。そういう位置関係ですね。
>山と共に
郷土愛ってことなのでしょうか。
そう言い切るおじいさんはとてもステキです。
自然災害が起こるのは留めようもありませんが、
ほどほどのところで勘弁してもらいたいものですね。

■鹿児島のこういちさん
Σ(゚Д゚;)性質の異なる三つの火口があるのですか。
恥ずかしながら知りませんでした。
ちょうど二年前になりますが、桜島からどす黒い帯がこちらに流れてきたこと、
噴煙のある日常を受け入れて暮らしている市民の様子、強烈な印象に焼き付いています。

■qinさん
ビックリしました。
お久しぶりです^^
育児は如何でしょうか。

■me-coさん
写真がしょぼしょぼで申し訳ないです。
本当にいい所でしたよ。
>考えながら夕暮れ
そういう時間って大切ですよね。

■masaさん
子供の頃テレビで見た秘密基地って、本当にあったんですね。
by とり (2011-10-23 06:24) 

鹿児島のこういち

マグマ溜まりにマグマが供給される時には、火山性微動が起こり、島(山)が膨張します。国や大学、自治体などの研究機関はそれらを計測して噴火予知をしてます。
昭和五十年代の南岳は爆発回数は今の昭和火口には少し足りませんが、規模は今の段ではなかったです。当時、「高田みづえの頭には火山灰が積もってる」ってジョークがあったくらいです(^○^)
大正の大爆発の時、火山性微動が人吉、霧島、姶良、桜島という具合に南下してきました。
大爆発の時は、火口だけでなく山腹爆発も起こします。
桜島の小学校に「気象台の言う事は信用せず、自分の目や耳を信用して避難しろ」というような碑を建てようとした住民を国が押さえつけたという事もあったんですよ。
大爆発の前の予兆と思われる自然現象を感じた住民に対して気象台は、「桜島は絶対に爆発はしません」と言い続けていたんです(ノ_<。)
by 鹿児島のこういち (2011-10-24 01:31) 

とり

■鹿児島のこういちさん
>高田みづえの頭には
ググッて理解しました。笑ってしまいました。笑い事ではないですが。
>気象台
そんなことがあったのですか。
なんだか今回の原発事故の際の保安院とか政府の発表と重なりますね。
by とり (2011-10-24 06:25) 

sak

垂水...ここにも飛行場があったのですね

by sak (2011-10-25 18:56) 

とり

■sakさん
そうなんですよ。こんな場所にも!
って感じですよね。
by とり (2011-10-26 07:23) 

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