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沖縄県・本部監視哨跡 [├場所]

   2012年1月訪問 2021/1更新  



沖縄県‎国頭郡‎本部町にある「本部監視哨跡」。

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老人ホーム敷地内から柵越しに見学させて頂きました。

説明版(全文) 本部監視哨跡 本部町指定文化財(戦争遺跡)平成21年11月20日 指定
監視哨とは、戦時中情報蒐集の目的で、敵の飛行機や潜水艦などの来襲を監視、発見し(その位置、方向、機数、高度、敵味方の識別等の情報を)警察を通じて守備軍(最初は沖縄連隊区司令部)へ報告して防衛に役立てるための施設である。本部に監視哨が設置されたのは昭和10年代で、当初は谷茶の大瀬(現谷茶公園のお宮)で立哨し、後(年代不明平良 専哲氏談)海岸段丘上の展望のよい現在地にコンクリート造り監視哨がつくられた。(当時渡久地警察署で監視指導係をした新垣庸正巡査部長は昭和18年に建造されたと証言)当時は二階建てで、一階は監視要員の待機所、二階が監視所となっていて、現在一階部分は土に埋まっている。監視哨員は、崎本部、健堅、辺名地(大浜・谷茶を含む)、渡久地(東・大嘉陽・野原を含む)、伊野波、並里、浜元、浦崎地域の優秀な若者を6班に編成し(1班は6名程度)、1週間に1日ずつ勤務した。双眼鏡を持ち、飛行機や潜水艦を発見するため、5~6人交代で24時間監視体制がとられ、電話は渡久地警察署に取り次ぎ報告した。昭和19年10月10日米軍による空襲(10・10空襲)の時には、渡久地警察署で電話取り次ぎに当たっていた監視員の1人が爆撃にあい犠牲になった。沖縄戦とともに監視哨もその任務を終えた。この本部監視哨は且つて沖縄に在った11の監視哨のうち、その原型が残っている数少ない戦争遺跡のひとつであり、戦争の歴史的遺産として今後の教訓に資するため、本部町の文化財に指定するものである。本部町教育委員会

これまでいくつか監視哨跡を見学させて頂いたのですが、潜水艦の監視も兼ねている所は初めてです。

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別角度から。


      沖縄県・本部監視哨跡      

本部監視哨跡 データ

運用期間:1943年~1945年
運用時間:24時間
所在地:沖縄県‎国頭郡‎本部町‎谷茶‎
座 標:N26°39′23″E127°53′25″
(座標はグーグルアースから)

沿革
昭和10年代 本部に監視哨が設置される。谷茶の大瀬で立哨
1943年    当地にコンクリート造り監視哨が設置される
1945年    終戦。任務終了

関連サイト:
本部町/本部監視哨跡    
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