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今市飛行場跡地 [├空港]

   2011年10月訪問 2020/12更新  


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撮影年月日1947/02/06(昭22)(USA M13 26) 
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)

栃木県‎日光市にあった「今市飛行場」。

現在は長閑な畑が広がっています。

「旧陸軍の飛行場だった」という以外、ほとんど情報がありません。

D20_0065.jpg

赤マーカー地点。


      栃木県・今市飛行場跡地     
市史の中で「昭和19年9月に完成した篠井村飛行場と、昭和20年5月に造成した今市飛行場」という文言があるのですが、「篠井村飛行場」についてはこれ以上の資料を見つけることが出来ずにいます。「今市飛行場」は当時の篠井村と大沢村にまたがって造られており、もしかしたら両者は同一なのでしょうか

今市飛行場 データ

設置管理者:陸軍
種 別:陸上飛行場
所在地:栃木県‎日光市‎塩野室町‎
座 標:N36°44′23″E139°46′32″
標 高:280m
滑走路:1,500m×100m
方 位:10/28
(座標、標高、方位はグーグルアースから)

沿革
1945年05月 造成

関連サイト:
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この記事の資料:
いまいち市史  通史編6


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湯津上(佐良土)飛行場跡地 [├空港]

   2011年10月訪問 2020/12更新  


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撮影年月日1947/11/14(昭22)(USA M649 103) 
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)

前記事の「金丸原陸軍飛行場」の南東約8kmにあった「湯津上(佐良土)飛行場」。

「大田原市‎佐良土‎(さらど)」にあったので、地元では「佐良土飛行場」と呼ばれていたそうです。

「金丸原陸軍飛行場」には帝都防衛という役割が与えられていたのですが、出撃している間に滑走路が爆撃を受け、

着陸できないという事態になった時のために、近隣住民の強制勤労奉仕により建設した予備滑走路です。

滑走路は国道294号線と、現在は廃止になってしまった東野鉄道の間に挟まれた狭長な土地に作られました。

因みに東野鉄道のこの区間は1939年に廃止したのだそうです。

滑走路北端に「市歴史民俗資料館」がありますが、お尋ねしたところこちらには飛行場についての資料は無いそうです。

先頭のグーグルマップは、上に貼った航空写真から作図しました。

滑走路っぽいものがあるようなないようなで、

結局ハッキリした場所を特定することはできませんでした。

・佐良土に建設
・国道294号線と、東野鉄道の間
・滑走路長は1,200m

という条件から「多分こんな」と思う部分に線を引きました。

D20_0055シャープあり.jpg

赤マーカー地点。

分かり辛いですが、右側に平行して国道294号線が走っています。

廃止してしまった東野鉄道の築堤などないかと探してみたのですが、ずっと続いている段差がいくつかあったものの、

ただの一般人であるオイラには「これだ!」と特定することはできませんでした。

多分この辺りから真っ直ぐ滑走路が伸びていたんじゃないかと思うのですが。。。


      栃木県・湯津上(佐良土)飛行場跡地     
完成を祝って1度離着陸があったのですが、結局使用したのはこの1回きりでした

湯津上(佐良土)飛行場 データ
設置管理者:陸軍
種 別:予備飛行場
所在地:栃木県‎大田原市‎佐良土‎
座 標:N36°48′11″E140°07′20″
標 高:142m
滑走路:1,200m×50m
方 位:18/36
(座標、標高、方位はグーグルアースから)

沿革
1944年秋 整備作業開始。耕地と民家5軒を移転
1945年春 完成

関連サイト:
ブログ内関連記事       

この記事の資料:
「那須の太平洋戦争」


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金丸原陸軍飛行場跡地 [├空港]

   2011年10月訪問 2020/12更新  


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撮影年月日1946/06/08(USA M159-A-5 32) 
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)


栃木県‎大田原市‎南金丸‎にあった「金丸原陸軍飛行場」。

ここは元々人家がなく、数条の草刈りや作場の道が通るだけの未墾の土地でした。

この飛行場には上図の通り2本の滑走路がありました。

西側が主滑走路、東側が副滑走路。

■防衛研究所収蔵資料:陸軍航空基地資料 第1 本州、九州 昭19.10 水路部 の中に当飛行場の図がありました。

先頭のグーグルマップは、滑走路は上に貼った1946年の航空写真から、飛行場敷地は資料の図から作図しました。

なかなか線が拾えなかったんですが、おおよそこんな感じと思います。

また、同資料に飛行場情報がありました。

以下引用させて頂きます。

金丸原陸軍飛行場 
栃木県那須郡金田村 
36°52′0N 140°4′5E

面積 北西-南東(東側2,200米、西側1,150米) 北東-南西870米
地面の状況 平坦且堅硬なる芝地なるも所々に禿地あり禿地は降雨後軟弱と為り冬季畫間は霜解の為泥濘と為る
目標 太田原町、黒羽街道、東野鉄道
障碍物 なし
離着陸特殊操縦法 場の南西側寄りに深き窪地あり、夜間は特に注意を要す
格納設備 格納庫(40x30米)2、小格納庫3棟
照明設備 なし
通信設備 金丸原郵便局(電信及電話取扱)北東側の金丸原駅前に在り
観測設備 なし
給油設備 油庫2あり
修理設備 なし
宿泊設備 太田原町(西方5粁)に旅館5、黒羽町(東方4粁)に旅館4あり
地方風 6-9月間は南風、10,11月は北東風なり 12月-翌年4月間は北西風強吹す
地方特殊の気象 降雨は6-7月頃多し、雷雨は晩春、夏及初秋に多く8,9月の午後の雷雨は飛行に支障を来すことあり
交通関係 金丸原駅(東野鉄道)北東側に在り太田原駅前(西方5粁)より「バス」の便あるも信頼し得ず
其の他 本場は宇都宮陸軍飛行学校分教場なり
(昭和17年12月調)
 

■防衛研究所収蔵資料「本土における陸軍飛行場要覧 第一復員局(陸空 本土防空7)」
にも当飛行場の情報がありました。

飛行場名  金丸原
位 置   栃木県那須郡金田村
規 模   要図(2000x550)
舗 装   ナシ
付属施設
 収容施設 一五〇名分
 格納施設 飛行機庫
摘 要   施設軍有

戦争末期になり、ここも空襲に晒されるようになると、飛行機はガソリンを抜いて近くの林に隠し、

敵の目をそらすために両滑走路の間に約20の掩体壕を作り、

空中からチラチラ見える程度にべニア板の飛行機を並べました。

艦載機がよくこれを攻撃したのだそうです。

D20_0042.jpg

青マーカー地点。

ここから福祉大の白い建物に向かって主滑走路が伸びていたはずです。

D20_0036.jpg

赤マーカー地点。

この道に沿って右側に副滑走路が伸びていたはずです。

D20_0033.jpg

黄マーカー地点。

金丸小学校校門脇にある碑。震災のせいでしょうか。巨大な石版が後方に倒れていました。

某サイトに碑文が出ていましたのでコピペさせて頂きました m(_ _)m

金丸原 陸軍飛行場之跡 かつて、この地は広漠たる那須野ヶ原の中にあり、金丸原台地と呼ばれ、旧陸軍第十四師団の特設演習場の一部であった。この地と大空とのかかわりは、本邦最初の飛行技術者として知られる徳川大尉が、旧所沢陸軍飛行場より無着陸飛行以来浅からぬものがある。即ち昭和九年航空機の国産化が図られるとともに、旧所沢陸軍飛行学校不時着陸場となり、翌十年には満州事変後の飛行機操縦者の育成強化を目指し、旧所沢陸軍飛行学校金丸原分教場に指定された。更に、熊谷及び宇都宮の旧陸軍飛行学校分教場となり、総面積三〇〇ヘクタール滑走路二面を駆使して下士官学生第六十六期から第九十期及び特別操縦見習士官第一期より第三期学生等、数千名に上る精鋭なる飛行士を輩出させた。また、昭和十九年に到っては実戦上の重要な基地の一環として多くの特攻機を離陸させている。おもうに、飛行学校として十有余年、その間にこの地から巣立った若者の大半が青春の総てを大空に捧げて還らず、また、機体整備に夜を日に継いで尽力した軍人軍属、近隣から動員された学徒及び婦女子の辛酸は筆舌に尽くし難いものがあった。終戦、昭和二十年を機に時は流れ世は移り、あれほどに激烈過酷を窮めた出来事も人々の脳裏から薄らぎつつある。けれども幸いに今日まで生を得、なお社会の成員として世界に秀でた祖国の繁栄を目の当りに見るとき、この地で学び飛び立ったまま再び還ることのなかった戦友たち、青春の総てを限りない犠牲の中に費した者たちを忘れることは出来ない。ゆえに、この金丸原飛行場に払われた尊い犠牲を記憶にとどめて長く継承し、世界の平和と人類の福祉の永遠なることを念願して、ここに記念碑を建立するものである。昭和五十五年九月二十日 金丸飛行会 建立 特操金丸会 撰文 下鳥喜工

 

D20_0034.jpg

同じく黄マーカー地点。

当時はこの周辺に格納庫、ピット、諸建物が並び、飛行場の中枢でした。

実は滑走路の南側の延長線上に「那須野ケ原CC」があり、

複数のサイトでここに有蓋掩体壕が現存していることが出ています。

オイラもゴルフ場にお邪魔して、フロントで見学を申し込んでみたのですが、非常ににこやかな男性スタッフの方から、

「そういうものは当ゴルフ場にはございません」と言われてしまい、見ることができませんでした。とほほ。


      栃木県・金丸原陸軍飛行場跡地      

金丸原陸軍飛行場 データ

設置管理者:陸軍
種 別:陸上飛行場
所在地:栃木県那須郡金田村(現・大田原市‎南金丸‎)
座 標:N36°51′54″E140°04′30″
標 高:203m
面 積:300ha
滑走路:(主)1,100mx100m(15/33) , (副)1,000mx100m(14/32)
(座標、標高、方位はグーグルアースから)

沿革
1909年 那須野が原の地で陸軍特別大演習実施
1912年 宇都宮駐屯の陸軍第14師団の演習場となる
1934年 演習場用地の一部に所沢陸軍飛行場の不時着場、分教場が整備される
1935年 所沢陸軍飛行学校 金丸原分教場になる
1937年 05月 熊谷陸軍飛行学校 金丸原分教場になる
1939年 滑走路1,900mと1,300m(幅100m)を建設。滑走路建設のため黒羽道を飛行場北端に移動
1945年 7,8月 空襲による大被害

関連サイト: 
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この記事の資料:
現地の碑文
「那須の太平洋戦争」
防衛研究所収蔵資料:陸軍航空基地資料 第1 本州、九州 昭19.10 水路部
防衛研究所収蔵資料「本土における陸軍飛行場要覧 第一復員局(陸空 本土防空7)」


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男鹿高原駅前広場緊急ヘリポート [├場所]

   2011年10月訪問 2020/12更新  


栃木県‎日光市‎横川‎にある「男鹿高原駅前広場緊急ヘリポート」。

D20_0029.jpg

検索してもなかなか当ヘリポートの素性が分からなかったのですが、

看板に書かれている「栃木県消防防災航空隊」がヒントになりました。

「栃木県消防防災航空隊」では防災ヘリ・ベル412EP「おおるり」を運用しており、

平成21年度の運航実績は、総飛行時間320時間08分で、うち緊急運行が93時間58分でした。

看板のシルエット、「おおるり」そっくりです^^

D20_0031.jpg

オイラは車でここまで来たわけですが、周辺はひたすら山また山でとても長閑な場所でした。

こういう所にヘリポートがあるというのは意味があることなのでしょう。多分。

「栃木県消防防災航空隊」は、山岳・水難救助をはじめ林野火災空中消火などで県内はもとより県外においても

応援活動を行っているのだそうです。

また、救急ヘリコプ ターとしても稼働しており、

無医村での急患搬送や救命救急センターとの連携により救命率の向上や後遺症の軽減等に高い評価を得ているのだそうです。


      栃木県・男鹿高原駅前広場緊急ヘリポート      

男鹿高原駅前広場緊急ヘリポート データ

所在地:栃木県‎日光市‎横川‎
座 標:N37°02′43″E139°43′32″
標 高:770m
方 位:15/33
(座標、標高、方位はグーグルアースから)

(栃木県消防防災航空隊の)沿革
1995年    プロジェクトチームを結成し防災ヘリの導入及び有効活用方法を検討
1997年02月 消防防災ヘリコプター納入。愛称を栃木県の県鳥である「おおるり」に決定
     03月 就航式
     04月 運航開始
2000年07月 ヘリコプターによる救急業務本格的に稼働

関連サイト:
栃木県/消防防災航空隊    
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スカイフィールドナス [├空港]

   2011年10月訪問 2020/12更新  


 
栃木県‎那須塩原市‎熊川河川敷にある「スカイフィールドナス」。

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2016/11/6追記:これまで長い間、スカイフィールドナス=黒磯滑空場 と思っていたのですが、maruyamaさん、Ka8Pさんから、黒磯滑空場は別であるとご指摘頂きました。大変失礼致しました。記事修正しました。maruyamaさん、Ka8Pさんどうもありがとうございましたm(_ _)m

D20_0025.jpg

長閑な農村の中にある隠れ家的な雰囲気の滑空場でした


      栃木県・スカイフィールドナス      

スカイフィールドナス データ

種 別:場外離着陸場
所在地:栃木県‎那須塩原市‎中内‎‎ 熊川右岸河川敷
座 標:N36°57′44″E139°58′31″
標 高:343m
滑走路:300m?
方 位:13/31 15/33
(座標、標高、方位はグーグルアースから)

関連サイト:

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