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陸軍松本飛行場(笹賀の飛行場)跡地 [├場所]

    2010年5月訪問 2020/11更新  


無題c.png
撮影年月日1948/02/18(USA R1022 5) 
出典:国土地理院ウェブサイト(地理院データを加工して作成)

 

長野県松本市にある「信州まつもと空港」。

その北側部分は戦時中「陸軍松本飛行場」でした。

飛行場敷地東側には誘導路と格納庫が並んでいましたが、現在でも地割がかなり残っており、

基礎と見受けられる箇所も随分あります。

2012年8月にグーグルマップ青マーカー地点にて碑の除幕式がありました。

先頭のグーグルマップは、この碑の図と上に貼った航空写真から作図しました。

線が拾いきれていない箇所もありますが(特に敷地南側の誘導路)、おおよそこんな感じと思います。

■防衛研究所収蔵資料「本土における陸軍飛行場要覧 第一復員局(陸空 本土防空7)」

に当飛行場の情報がありました。

飛行場名  松本
位 置   長野県東筑摩郡里山辺村
規 模   要図(東西1300)
舗 装   ナシ
付属施設
 収容施設 三〇〇名分 一〇〇〇名分工事中
 格納施設 掩体 大三〇ヶ所
摘 要   施設軍有

■「戦前戦後の飛行場・空港総ざらえ」の中で当飛行場について扱われていました。

以下一部引用させて頂きます。

「昭和18年10月、突然陸軍省から今井、笹賀、神林の当局者に切図を以て集合するよう、命令があり、並べられた切図の上にその場で引かれた線によって、飛行場設置が一瞬のうちに決定された。戦後飛行場跡地は農地法第41条により、前記3カ村(東筑摩郡今井村、笹賀村、神林村)の関係耕作者に売り渡された。米軍接収から講和成立直前までは、西側部分の草地滑走路がジェット機の発着に使われた。」

D20_0026.jpg

赤マーカー地点。

旧飛行場外周道路。画面右側が飛行場敷地です


       長野県・陸軍松本飛行場跡地     
地元では「笹賀の飛行場」とも呼ばれていたそうです

陸軍松本飛行場 データ
設置管理者:陸軍
種 別:陸上飛行場
所在地:長野県東筑摩郡里山辺村(現・長野県松本市今井)
座 標:N36°10′34″E137°55′14″
標 高:650m
面 積:169ha
着陸帯:1,300m×1,300m
(座標はグーグルアースから)

沿革
1943年    建設開始
1945年08月 完成
        戦後進駐した米軍により、試験飛行が行われていたキ83の性能試験実施
1965年07月 松本空港供用開始

関連サイト:
ブログ内関連記事(信州まつもと空港)

この記事の資料:
防衛研究所収蔵資料「本土における陸軍飛行場要覧 第一復員局(陸空 本土防空7)」
「21世紀へ伝える航空ストーリー 戦前戦後の飛行場・空港総ざらえ」


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