地震 [■ブログ]
オイラのお得意先に、去年入園したばかりの男の子がいます。
天真爛漫で、男の子にしては珍しく非常によくしゃべり、よく笑う、かわいい子です。
オイラによく懐いてくれて、作業中に大好きなミニカーを持ってきて、
「これは○○」。「これは○○」。と、ニコニコしながらいろいろ話し掛けてきます。
地震のあった日、テーブルの下でうずくまって震え、夜中まで出てこようとしなかったそうです。
翌日以降も余震が続いたわけですが、少しでも揺れるとすぐテーブルの下に駆け込み、
震えながらうずくまるようになりました。
そして笑わなくなってしまいました。
「私らは何十年も生きてきてこんなこと初めてなのに、この子は生まれて5年でこんな目に遭ったんだからね」
おばあさんが仰ってました。
この男の子にとって、震災前と震災後で、実際に変化したのは停電くらいのはず。
それでもこの男の子の中の世界は、 震災前と震災後で何もかもが変わってしまいました。
現実の世界が何もかも変わってしまった被災地の方々、そして子供たちに心よりお見舞い申し上げます。
どうか復興が少しでも早く進みますように。
どうかどうか、この体験を昇華できますように。