群馬県・新田荘歴史資料館 [├場所]
2011年12月訪問 2020/12更新
群馬県太田市にある「新田荘歴史資料館」。
中世新田氏の荘園「新田荘」等に関する歴史資料の数々が展示されている格調高い施設です。
ところで館内には「中島邸」という特別コーナーがあり、
中島飛行機の創始者である中島氏が両親の為に建てた大邸宅について紹介しています。
残念ながら館内は撮影禁止だったので、説明だけ抜粋してみます。
「主屋の上棟は昭和5年(1930)4月17日でした。設計監督は宮内省内匠寮出身の伊藤藤一。
全体として全て吟味した良質の材料を使用しており、
大工技術も約80年を経た現在でもいささかの狂いも見せず、実に質の高い建物です。
規模が大きいこと、建築年代が明確なこと、
設計者、施主が明らかなことなど全てこの建物の価値を高めるものとなっています。
菊丸瓦、巴瓦、軒瓦、鬼瓦等、瓦は京三(京都)製であり、
大屋根を支える構造は、社寺などに見られる伝統技術である桔木構造と、
西洋から導入したトラス構造を組み合わせたものとなっています。
瓦、建具の金具、照明器具、カーテンレールの留め金具をはじめ、
至る所に中島家の家紋である「下がり藤」が刻まれています。
また、時代を先取りした「オール電化住宅」となっており、
各部屋には多数のコンセントが壁や柱に埋め込まれており、三菱、東北産業(株)製電気ストーブが置かれ、
大理石の大きな暖炉にはハンフリー社製電気ストーブがしつらえてあります。
さらにトイレも水洗化され、昭和初期の建築でありながら極めて現代的な建築と言えます。」
ますます邸内を見学してみたくなりました。
以前中島邸にお邪魔した時に撮った写真を一部拡大してみました。
撮った当時はまったく気が付きませんでしたが、この模様は中島家の家紋だったのですね。
群馬県・新田荘歴史資料館
新田荘歴史資料館 データ設置管理者:太田市
運用時間:9:30~17:00
休館日:月曜日(月曜日が休日の場合は翌日)、12月29日~1月3日
所在地:群馬県太田市世良田町
座 標:N36°15′39″E139°16′30″
(座標はグーグルアースから)
沿革
1985年 東毛域市町村圏振興整備組合の「東毛歴史資料館」として開館
2009年04月 太田市に移管。新たに「太田市立新田荘歴史資料館」として開館
関連サイト:
太田市立新田荘歴史資料館」■
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