群馬県・新田荘歴史資料館 [├場所]
2011年12月訪問 2020/12更新
群馬県太田市にある「新田荘歴史資料館」。
中世新田氏の荘園「新田荘」等に関する歴史資料の数々が展示されている格調高い施設です。
ところで館内には「中島邸」という特別コーナーがあり、
中島飛行機の創始者である中島氏が両親の為に建てた大邸宅について紹介しています。
残念ながら館内は撮影禁止だったので、説明だけ抜粋してみます。
「主屋の上棟は昭和5年(1930)4月17日でした。設計監督は宮内省内匠寮出身の伊藤藤一。
全体として全て吟味した良質の材料を使用しており、
大工技術も約80年を経た現在でもいささかの狂いも見せず、実に質の高い建物です。
規模が大きいこと、建築年代が明確なこと、
設計者、施主が明らかなことなど全てこの建物の価値を高めるものとなっています。
菊丸瓦、巴瓦、軒瓦、鬼瓦等、瓦は京三(京都)製であり、
大屋根を支える構造は、社寺などに見られる伝統技術である桔木構造と、
西洋から導入したトラス構造を組み合わせたものとなっています。
瓦、建具の金具、照明器具、カーテンレールの留め金具をはじめ、
至る所に中島家の家紋である「下がり藤」が刻まれています。
また、時代を先取りした「オール電化住宅」となっており、
各部屋には多数のコンセントが壁や柱に埋め込まれており、三菱、東北産業(株)製電気ストーブが置かれ、
大理石の大きな暖炉にはハンフリー社製電気ストーブがしつらえてあります。
さらにトイレも水洗化され、昭和初期の建築でありながら極めて現代的な建築と言えます。」
ますます邸内を見学してみたくなりました。
以前中島邸にお邪魔した時に撮った写真を一部拡大してみました。
撮った当時はまったく気が付きませんでしたが、この模様は中島家の家紋だったのですね。
群馬県・新田荘歴史資料館
新田荘歴史資料館 データ設置管理者:太田市
運用時間:9:30~17:00
休館日:月曜日(月曜日が休日の場合は翌日)、12月29日~1月3日
所在地:群馬県太田市世良田町
座 標:N36°15′39″E139°16′30″
(座標はグーグルアースから)
沿革
1985年 東毛域市町村圏振興整備組合の「東毛歴史資料館」として開館
2009年04月 太田市に移管。新たに「太田市立新田荘歴史資料館」として開館
関連サイト:
太田市立新田荘歴史資料館」■
ブログ内関連記事■■
埼玉県・吉見百穴地下軍需工場跡 [├場所]
埼玉県比企郡吉見町にある「吉見百穴」。
約1300年前の古墳時代終末期の横穴墓群で、岩山に横穴が沢山開いています。
戦争末期、ここに地下軍需工場の建設が行われ、 「吉見百穴地下軍需工場」とされました。
工場建設に伴い数十基の横穴が破壊され、中島飛行機のエンジンが作られました。
「地下軍需工場」というと、地中深く潜った先にあるようなイメージだったのですが、
入り口から水平にトンネルが続いており、トンネルが格子状に続いている感じです。
入り口から奥には進めないようになっていました。
現在公開されているのは10分の1の広さにも及ばないのだそうです。
現地に掲示されている説明版と、受付で頂いたパンフをまとめるとこんな感じでした。
「昭和19年末~20年の初め、吉見百穴とその周辺の丘陵地帯に大規模な地下軍需工場が造られました。
今でも通行可能な直径3メートル程の開口部を持つ洞窟が地下軍需工場の跡です。
地下軍需工場は空襲を避けながら航空機の部品を製造する目的で造られたもので、
縦と横の洞窟がそれぞれ交差し碁盤の目のようになっているのが特徴です。
第2次世界大戦の末期、東京都武蔵野市にあった中島飛行機工場は、地下に移転する計画がありましたが間に合わず、
空襲によって生産能力が10分の1に落ち込んだと言われています。
そのため移転の必要性が急速に高まり、生活物資の調達に便利で、掘削に適した場所である吉見百穴地域に
現在のさいたま市にあった中島飛行機大宮工場エンジン製造部門の全施設を移転することになりました。
軍需工場の区域となったのは松山城跡から岩粉坂までの直線距離にして約1300メートル部分でした。
軍需工場は大きく分けて「松山城跡下」「百穴下」「百穴の北側」「岩粉山付近」の4工区あり、それぞれの工区は独立していました。
ダイナマイトを使用して工事は進められましたが、工事に適した凝灰質砂岩は百穴と岩粉山付近にしか分布していません。
松山城下には固い岩盤があり落盤が起こりやすく、百穴と岩粉坂の中間は山が低いので掘削に適さず工事は難航し、
またその方法は工事を進めながら同時に設計も行うという作業のため、
掘削しては測量し、高低や方向を修正したと言われています。
トンネルは幅4メートル、高さ2.2メートルの馬蹄形で現在公開されているのは、
左右500メートルに亘り山腹に掘られた一部で10分の1の広さにも及びません。
7月頃には完成した場所に工作機械が搬入され、大宮工場から移転した従業員や勤労労働員学徒により
エンジンの部品が製造され始めましたが本格的な生産活動に移る前に終戦となりました。
この工事に携わったのは全国から集められた3,000~3,500人の朝鮮人労働者で昼夜を通した突貫工事でした。
掘削工事に従事した最後の1人の帰国に際し、関係者により催された懇談会の席上、
日本と朝鮮との平和を希望して植えられたムクゲの苗は現在でもこの地で生長を続けています。」
埼玉県・吉見百穴地下軍需工場跡地
吉見百穴地下軍需工場 データ所在地:埼玉県比企郡吉見町北吉見324
座 標:N36°02′23″E139°25′16″
(座標はグーグルアースから)
沿革
1944年 この年の末着工
1945年07月 この頃エンジン部品製造開始
08月 終戦
吉見百穴と新田荘歴史資料館に行った話 [■旅行記]
Ⓐ自宅→Ⓑ吉見百穴→Ⓒ県立熊谷図書館→Ⓓ新田荘歴史資料館→Ⓔおおぎやラーメン→Ⓐ自宅
12月のよく晴れた週末、日帰りドライブに出掛けたのでした。
埼玉県吉見町の「吉見百穴」。オイラの自宅から直線距離で10km。地元です。
ずっと「吉見ひゃっけつ」だと思っていたのですが、「吉見ひゃくあな」で、
この穴は溶岩で燃えた木の跡だと思っていたのですが、人が掘ったものでした。
地元なのにいろいろ間違えてました。他府県フラフラしてる場合じゃないです(///∇///)
約1300年前の横穴墓群だそうです。
穴のすぐ側まで行って見ることが出来ます。
大昔からここにも人の営みがあったのですね~。
その後県立熊谷図書館で本返却。
県立熊谷図書館は「歴史と哲学の」と冠がついており、その名の通り全国の史料が充実しています。
オイラはあちこちの飛行場跡地を回っているわけですが、自宅でネットでいろいろ検索してもよく分からない場合、
現地にお邪魔して地元図書館で市史、町史を調べます。
市史、町史は貸出禁止なのは当然として、コピーどころか閲覧するにも申請用紙が必要だったり、
このテの本は簡単に手を出すことができない極めて高貴な書物であらせられます。
ところが県立熊谷図書館では、全国の市史町史が貸出オッケーなのです。
全国のあらゆる市史があるわけではなく、抜けているものも結構あるのですが、
それでも随分資料集めの助けになり、何冊も借りていたのでした。
さらにその後、群馬県太田市の新田荘歴史資料館へ。
ここは徳川家康の祖、新田氏の本拠地というこれまた大層高貴な場所で、貴重な資料が充実しています。
こうして文化的な施設をハシゴし、藤岡でおおぎやラーメンを食べて帰りました。
「吉見百穴」と「新田荘歴史資料館」。
オイラの日頃の素行をご存じの方からすると、なんでヒコーキと関係なさそうな所に行くのか不審に思われたことでしょう。
ふふふ(謎)。
おわり。
HondaJet・1 年表 [├雑談]
HondaJet・2 MH02■
HondaJet・3 エンジン開発■
HondaJet・4 OTWEM■
HondaJet・5 翼型■
HondaJet・6 機体の特徴など■
1986年
航空機、航空機用ジェットエンジンの研究開発開始
・基礎研究センターを埼玉県和光市に設立。航空機の研究を開始
・2輪のCXターボ、ホンダレジェンドのウイングターボ開発研究者を中心に航空機用ジェットエンジンの開発を開始
セラミックタービン、アドバンスドターボプロップ、アフトファンに挑戦
1989年
航空機開発で有名なミシシッピー州立大学に5人の若者を送り、大学と共同でオールカーボン複合材製の機体開発を開始
1991年
幾つかの試作エンジンを経て、ホンダ初のターボファンエンジン、HFX-01開発に着手
1992年
実験機「MH02」(N3079N型)完成
1993年
3月5日
「MH02」の初飛行に成功(1996年まで試験実施)
北海道・鷹栖のテストコース内で自社開発エンジンの地上テスト
1995年
カリフォルニア州モハベ砂漠でホンダ初のターボファンエンジンHFX-01をB737の胴体横に搭載し、延べ70時間を超える高空テスト(1996年半ばまで実施)
より強力なHFX20エンジンの開発開始
1996年
独自設計の自然層流翼、T-33にて飛行試験実施
6月
HFX01、HFX20を米Turbo EXPO'97に出展
8月
航空機研究プロジェクト終了。ミシシッピーの実験機開発施設閉鎖
経営悪化から航空機研究プロジェクト大幅縮小。空力、構造の要素研究を続行する
1997年
HondaJet開発スタート。当初より翼上面エンジン配置、広いキャビン、自然層流ノーズのコンセプトを採用
1999年
HF118ターボファンエンジン開発着手
2000年
ノースカロライナ州ピードモント・トリアド国際空港に研究、製造、飛行試験のための施設を建造
航空機用次世代レシプロエンジン開発開始
2002年
HF118ターボファンエンジンをサイテーションに搭載して飛行テスト開始
2003年
3月
米国航空機用エンジンの製造会社テレダインと共同で、ホンダが開発する航空機用次世代型ピストンエンジンの事業性を評価するための調査を開始
12月3日
HF118搭載のHondaJet初飛行(ライト兄弟から100年目)。自社製機体+自社製ジェットエンジンの組合せは民間では世界初
2004年
2月16日
世界最大のジェットエンジンメーカーGEと業務提携。HF118をベースに改良を行い、販売に乗り出す
7月15日
・米国で航空エンジン事業子会社設立を決定、
航空エンジン専門の事業会社である"Honda Aero, Inc."(ホンダ・エアロ・インク)を設立し、年内の稼動開始に向けて準備開始
航空エンジン事業の統括会社として、契約交渉、調達、生産準備などに当たる
・航空エンジン専門の研究所「本田技術研究所 和光西研究所」を新設
埼玉県和光基礎技術研究センターで行ってきたジェットエンジンの開発と、同じく埼玉県朝霞研究所で行ってきた航空機用レシプロエンジンの開発を和光西研究所に移管し、航空エンジンの開発体制を強化する
米国で飛行試験を実施中の実験機HondaJetは和光基礎技術研究センターで研究を継続
10月
GEと折半出費の"GE Honda Aero Engines"を設立
新会社は、GEトランスポーテーションのあるオハイオ州シンシナティに本拠を置き、ヴァージニア州レストンに設置されたホンダ・エアロ・インクと連携し、年内稼動予定
2005年
7月28日
オシコシ航空ショーにてHondaJet公開
これまで行ってきた試験飛行に基づいた性能、操縦安定性等のテクニカルデモンストレーションデータを初めて一般公開
2006年
7月25日
オシコシ航空ショーにてHondaJetの事業化計画を発表
・米国に飛行機事業を行う新会社を設立し、2006年秋頃から量産型HondaJetの受注を開始
・今後3~4年で量産機の認定を取得し、米国にて量産開始。2010年中の第1号機引渡しを目指す
・販売網とサービス網を構築するため、米国の飛行機メーカー、パイパー・エアクラフト社と業務提携する
HondaJetプロトタイプは既に累計240時間以上の試験飛行を行い、4万3千フィート(約1万3千m)の最高高度、412ノット(約763km/h)の最高速度を記録しており、狙い通りの性能を実証している
ホンダはかねてよりジェット機の開発について、「研究のための研究」、「ビジネス・プランはない」としてきた。そのため今回のHondaJet事業化計画の公式発表まで、「HondaJetは商品化することなくこのまま研究終了するのではないか」、「本命はエンジンの方で、HondaJetは単にそれを実用化するためのプラットフォームに過ぎないのではないか」、という憶測が流れていた。業務提携したGEも、「ホンダの本音は航空機ではなく航空用エンジン」という見解だった
8月
HondaJet事業化に向けて新会社、"Honda Aircraft Company,Inc" (ホンダ エアクラフト カンパニー)を設立
これまでHondaJetの試験飛行の拠点となってきた米国ノースカロライナ州グリーンズボロ市のピードモントトライアッド国際空港の敷地内に設立し、HondaJet量産型機体の開発、認定取得、生産準備、販売を担当する。10月からの本格稼動に向けて今後準備を進め、秋頃からHondaJetの受注を開始予定。これでHonda航空事業はエンジンと機体両面で体勢が整ったことになる。
HondaJetは累計260時間以上の試験飛行を行い、狙い通りの性能と信頼性を実証している
10月7日
航空ショーでHondaJetの受注開始。3日間で100件を超す受注を獲得。標準装備での販売価格は365万ドル
2010年から年間70機規模で量産開始予定
10月11日
米国連邦航空局(FAA)に型式認定の申請
10月16,17日
NBAAにて、HF118の改良型であるHF120が量産型HondaJetとSpectrum社のFreedomに搭載されると発表
いずれの機体も2010年の引渡し開始予定で、今後も世界の機体メーカーに営業活動を行う
2007年
2月9日
ホンダ エアクラフト カンパニー、ノースカロライナ州グリーングボロに新本社とHondaJet生産工場建設を決定
7月17日
ホンダの航空エンジン事業統括会社であるホンダ エアロ インクは、航空エンジン事業統括会社の新社屋とジェットエンジンの生産工場を米国ノースカロライナ州バーリントン市の空港隣接地に建設すると発表
建設開始は2007年10月、生産開始は2010年後半の予定。当初の生産規模は年産200基、同社製エンジンのオーバーホール事業も予定している
9月11日
埼玉県和光市の本田技術研究所航空機エンジン開発センターにおいてGE Honda HF120のフルエンジン状態での性能実証試験開始と発表
GE
HondaはHF120の圧縮機、燃焼器、高圧タービンなどからなるエンジンコア部分の運転試験をこの春より開始し、圧縮機とタービン翼形の力学的、
空力的特性の確認を行い、夏からはコア全体の性能と熱的特性の確認作業を進めてきた。今回のフルエンジンでの試験により、今後5ヵ月間でエンジンの熱的特性、構成要素ごとの効率、運用上の性能などを検証していく。今後もテストを進め、2008年に始まる認定取得試験に備える。GE Hondaは2009年中にHF120の型式認定の取得を目指している。今後7基の試作エンジンを生産する予定。→試験は成功し予定通りの出力を達成
9月25日
量産機のインテリアデザインを発表。人間工学の面から居住性と操作性、および安全性に焦点を当て、素材の質感、造形、構造の細部にまでこだわるキャビンを実現
10月25日
HondaJet、「2007年度グッドデザイン金賞」を受賞
エンジンを翼の上に設置する独創的な空力設計によって、HondaJetの造形がこれまでの航空力学の常識を大きく覆しながら優美な美しさを兼ね備えた点が評価された。グッドデザイン金賞受賞は日本の航空機史上初
11月28日
航空エンジン事業統括会社の新社屋とジェットエンジン工場の建設を開始。生産開始は2010年後半の予定。
2008年
3月3日
HondaJetの販売をメキシコとカナダに拡大と発表
メキシコでのHondaJetの販売、サービスは、メキシコでトップクラスのビジネスジェット運航企業である"Servicios
Estrella,S.A.de C.V."(セルビシオス アエレオス
エストレージャ社)が行う。今後、拠点であるメキシコシティ近郊のトルーカ国際空港内にHondaJet専用の販売・サービス施設を新設し、メキシコ全土での販売およびサービス提供を行う。メキシコの Ejecutivas,S.A.de C.V.(エアロリネアス
エヘクティバス社:以下ALE)より、既にHondaJet10機を受注しており、2012年の引渡し開始を予定している。ALEはメキシコで航空機の
チャーターや共同所有サービスを提供する大手企業の一社で、トルーカおよびモンテレーを拠点としている。10機のHondaJetは、"MexJet"と称される会員制のプレミアムチャータープログラムに使用される
カナダ国内の顧客への販売は、米国ノースカロライナ州グリーンズボロのHACI本社が一括して行い、メンテナンスサポートは米国内のHondaJetサービスセンター施設を通して提供される
4月17日
HondaJetの受注を欧州に拡大と発表
5月にジュネーブで開催される航空機ショーにて 欧州でのHondaJetの販売価格、販売・サービス網などについて発表を予定
5月20日
欧州にてHondaJetの受注を開始
スイスのジュネーブで開催される航空機ショー、EBACE(European Business Aviation Convention and Exhibition)において、欧州におけるHondaJetの受注を開始する。引渡しは2012年後半を予定
欧州での販売とサービスは、HondaJet UK & Northern Europe、HondaJet Central Europe、HondaJet Southern Europeを、英国のTAG Aviation SA(タグ アビエーション エスエー社)、ドイツのRheinland Air Service GmbH(ラインラント エア サービス ゲーエムベーハー社)、スペインのAviastec(アビアステック社)と提携して設立。2012年後半までに 英国、ドイツ、スペインのそれぞれに、HondaJetの販売とサービスを行うHondaJetディーラーを新たに設立する。
またパイロット訓練は北米地域と同様にFlightsafety International(フライト セーフティ インターナショナル社 米国)と提携し、欧州専用施設で最高水準のプログラムを提供する。HondaJetの欧州での販売価格は、北米地域同様のUS390万ドル
欧州最初の機体の引渡しはHonda Racing F1 Teamに所属していたジェンソン・バトン選手の予定だったが、最終的な購入契約には至らず
2010年
12月20日
量産型HondaJet、初飛行に成功
米国ノースカロライナ州ピードモントトライアッド国際空港から離陸し、約50分間飛行。性能、飛行特性の評価、その他システムの機能試験を実施
開発・製造・販売を担当するHACI社長の藤野氏は、「今回の量産型初号機の初飛行の成功は、HondaJetの開発、認定における重要なマイルストーンであり、FAAの認定基準を満たす機体の開発が順調に進んでいることを実証しました。性能や飛行特性が非常に優れていることを確認し、Hondaの技術力の高さを実証できたことを大変うれしく思います。今までにない最先端の小型ビジネスジェット機をお客様にお届けできるよう、引き続き努力していきます」と語った。
今後は必要な認定飛行、地上試験を実施し、2012年のFAAおよび欧州航空安全局(EASA)の型式認定取得を目指す。機体引き渡しは2012年後半を予定。
また、HondaJetに搭載されるGE Honda エアロ エンジンズ社製ターボファンエンジンHF120は、今回の初飛行に先行して、量産型の飛行試験を実施、FAAおよびEASAの型式認定取得に向けてさらに認定試験を進める。HACI本社隣接地に建設中の機体生産工場は2011年前半に完成、2012年の量産開始予定
2011年
3月11日
量産型HondaJet、最高速度425ノットを記録
米国ノースカロライナ州にあるピードモントトライアッド国際空港を離陸し、高度3万フィート(約9,144メートル)で目標性能値である最高速度420ノット(778km/h)を上回る最高速度425ノット(787km/h)、また高度3万フィート以上で最高マッハ0.72をそれぞれ記録。
開発・製造・販売を担当するHACI社長の藤野氏は、「飛行テストの初期段階で高性能を確認できたことをうれしく思います。エンジンを主翼上面に搭載する独自のレイアウトをはじめ、自然層流を実現する翼形状や胴体形状などが空気抵抗を大幅に軽減し、優れた性能や飛行特性に大きく貢献しています」と語った。
現在、2012年のFAAおよび欧州航空安全局の型式認定取得を目指し、量産型2号機を用いて強度などを確認する構造試験を実施。今後は、量産型3号機および4号機で、それぞれシステム試験やアビオニクス(航空電子機器)試験等を予定。また、2012年前半の生産開始、2012年後半のデリバリー予定
4月
HACI本社隣接地内のHondaJet機体生産工場完成。この工場は、HondaJetの組み立て、塗装、出荷検査までの全工程
を効率良く行うことができるように設計されており、2012年の生産開始に向けて設備の設置などが行われている
4月27日
量産型HondaJet、最大運用高度4万3,000フィートを記録
HondaJetは米国ノースカロライナ州のピードモントトライアッド国際空港を離陸し、最大運用高度4万3,000フィートと上昇率毎分3,990フィート(約1,216m/分)をそれぞれ記録。
現在、FAAおよび欧州航空安全局の型式認定取得に向けて、量産型初号機、2号機による各種認定試験が順調に進んでいる
5月17日
スイスのジュネーブで開催されているビジネス航空ショーのヨーロピアン・ビジネス・アビエーション・コンベンション・アンド・エキシビション(EBACE)において、赤いカラーリングを施した量産型3号機を公開。
開発・製造・販売を担当するHACI社長の藤野氏は4月に実施した試験飛行に関し、「飛行テストの初期段階でHondaJetの優れた性能を改めて確認できたことに満足しています。今回の飛行試験でも期待通りのデータを得ることができました。認定飛行や地上試験を行うために、複数の量産型機の追加を予定しています。2012年後半のお客様への機体引き渡しに向けて、認定試験の効率をさらに高めていきます」と語った
10月10日
HondaJet用のメンテナンスサービス(Maintenance Repair and Overhaul 以下、MRO)施設の建設計画を発表。
ノースカロライナ州グリーンズボロ市にある本社隣接地に、2012年前半に施設の建設を開始し、2013年前半の完成を目指す。このMRO施設では、HondaJetの総点検、広範囲にわたる重整備や機体の補修および修理などを行い、ディーラーでのアフターサービスを補完する。
HACI社長の藤野氏は、「お客様へのサービスを行う上での最適な場所を慎重に選考した結果、今回の決定に至りました。我々は、HondaJetを購入してくださったお客様に対して、Hondaならではの最高レベルのアフターサービスを提供することを目指します」と語った
10月11日
顧客への引き渡し時期が、当初予定の2012年後半から、13年後半へと約1年遅れることが明らかに。ホンダの関連会社が開発しているエンジンの認定作業が遅れているのが原因
11月18日
HondaJet、飛行試験用量産型3号機 初飛行に成功
ノースカロライナ州のピードモントトライアッド国際空港で初飛行に成功。今回の初飛行では、降着装置、高揚力装置などの性能試験、機体の操作安定性試験、データシステム、着陸システム試験など基本性能やシステムの確認を実施。
量産型3号機の本格的な飛行試験の開始に加え、機体強度などを確認する構造試験も順調に進んでおり、構造試験用の量産型2号機による制限荷重試験をすべて完了。一連の試験でHondaJetの構造強度を確認できたことで、FAAの認定基準を満たす機体の開発が順調に進んでいることを実証。
2012年には飛行試験用の量産型4号機、5号機や構造試験用の機体が追加される予定で、認定取得に向けてより一層取り組みを強化する
2012年
1月30日
HondaJet量産機製造計画発表
今夏を目処に量産型機の製造に着手。約1年間の検証期間を経て2013年中に米連邦航空局の型式認定を取得し、量産機をデリバリーする。1機当たりの生産期間も当初の10-12カ月間から2015年に3-4カ月間に短縮し、年間生産台数を年80-100機にする計画。
*今後HondaJet関連のシリーズ記事をいくつかアップする予定です。
焼鳥屋・とり 開店のお知らせ [■ブログ]
え~、実はオイラこの度商売替えをしまして、地元埼玉県坂戸市で焼鳥屋さんをすることにしました。
本日17時開店致します。
当ブログをご覧いただいた方はご存じの通り、これまであちこち飛行場回りをしてましたが、
実は夜は夜で地元の焼鳥屋さん巡りをしておりました。
当分の間ヒコーキ関係の記事は中止してあちこちの面白い焼鳥屋さんのこと、
オイラの店のことなど記事にすることになると思います。
今までブログ・空港探索をご覧頂きまして、本当にありがとうございました。m(_ _)m
近くにお越しの際は是非当店にお立ち寄り頂ければ幸いです。
「ブログ見たよ!」とお声掛け頂いたお客様はビール飲み放題です。
カウンターに所狭しとヒコーキグッズが並ぶ店内で焼鳥を肴にヒコーキについて語りませんか。
それと知らずにうっかり入ってしまった一般人がドン引きしつつも、いつの間にかヒコーキのドクに侵されている-
そんなお店を目指そうと思います。
~お店のご案内~
東武生越線一本松駅徒歩5分。かねたやさん2F
営業時間:17:00~26:00
国内の契約養鶏場で大切に育てられた鶏使用。
開店記念と致しまして、先着200名様にかわいいヒヨコをプレゼント致します。
20:00追記:ヒヨコプレゼント終了致しました。たくさんのご来店ありがとうございましたm(_ _)m
*万一諸般の事情で育てるのが難しくなりましたら、野良鶏にしたり保健所に連絡したりせず、
当店に連れてきてください。スタッフが責任を持って(以下自粛)
・パートさん募集中 詳細は面談にて。お問い合わせはコメント欄にお願い致します。
*過去のヒコーキ記事は1週間後にすべて削除させて頂きますのでご了承くださいませ。
一本松駅出た側 五差路の交差点のかねたやさん2Fです
アイコンのとりの着ぐるみが店頭で無駄に動き回っておりますのですぐ分かりますヨ。
(とりをいぢめないでください)
お知らせ:
・FM NACK5(79.5FM)の「WARMING-UP MUSIC」、「夕焼け SHUTTLE」内でラジオCM流します(CMサンプル■)
・ぱどにお店の広告とクーポン券出ます(クーポン券ダウンロードはコチラ■)
皆様のご来店を心よりお待ち致しております。
とり。